コレクション: フランソワ・スコンデ(Francois Seconde)
小さいながらシャンパーニュの歴史として、モンターニュ・ド・ランス地区のグラン・クリュ、シルリー村で唯一シルリー産100%のシャンパーニュを手掛ける孤高の生産者です。
17世紀から18世紀にかけてシルリー伯爵が売り出した当時の赤ワインがパリで成功を収めたことで、当時シャンパーニュ地方の発泡性ワインはシルリー・ムスーと呼ばれ、100hに満たないこの村の畑が一躍有名になり大手メゾンシャンパーニュメーカーが競って土地を所有し、現在シルリー村のみでシャンパンを生産しシルリー伯爵からの畑を受け継いでいるのはこのフランソワ・スコンデ1社のみです。
フランソワ・スゴンデは14歳で学校をやめて畑で働き始め、最初は見習いとして、やがて正式にブドウ栽培家として生計を立てるようになりました。借地だった畑から初めて区画を購入したのは1972年のこと。1976年妻アンヌ・マリーの助けを借りて3haの畑にてシャンパーニュの醸造を開始。現在はシルリー、マイィ、ピュジュー、ヴェルズネイに5.5haまで畑を拡げています。
セパージュは2/3がピノノワール、1/3がシャルドネでブドウの平均樹齢は37年。自然環境と人にやさしい持続可能な農法を採用しています。2009年からジェローム・グロランベール氏がスタッフに加わりました。不幸にも設立者であり当主のフランソワ・スコンデ氏が2018年4月に不慮の事故により逝去されました。現在ジェローム・グロランベール氏が当主としてフランソワ・スゴンデの伝統とノウハウをしっかり継承しています。