コレクション: ドメーヌ・コルディエ(Domaine-Cordier)
マコネ地区の白ワインの常識を覆したワイナリー。
1940年ギュスターヴ・コルディエによって始まりました。1971年にロジェ・コルディエが引き継ぎ、1989年にドメーヌでの元詰めを開始しました。1987年にロジェの息子クリストフも運営に参加しはじめました。クリストフは1987年までダバイエにある醸造学校で学びました。しかし、彼はそこで学んだ栽培と醸造とは逆のやり方、自分自身のやり方でブドウ栽培と醸造を始めたのです。トレスという樹液が左右均等に行き渡る新しい剪定を導入。(シャトーポンテ・カネ、ルロワも導入している。)徹底した剪定とグリーンハーヴェストにより低収量を行い、驚くほど濃密な果実味を実現したのです。彼はドメーヌの全ての栽培と収穫を変更しました。2002年には一部の畑でビオデナミの採用を始め、今では殆どのドメーヌの畑をビオデナミに転換しました。2013年にはクリストフがドメーヌを引き継ぎました。今でも厳しい剪定とグリーンハーヴェストによって収量を抑え、全て手摘みで収穫しています。熟成はシュール・リーで行われ、ほとんどのキュベが樽熟成の後フードル(大型の楕円形の木樽)で寝かせ瓶詰します。またコルクにも大変気を使いGiam(ギアム社)の特製コルクを使っています。使い切った正常なコルクを粉砕し徹底的に洗浄して蜂の巣のエキスで固めたもので、ほぼブショネの確立はゼロの画期的なコルクです。このコルクはルフレーヴ、ポンソ、コントラフォンなど名だたるドメーヌが採用しています。クリストフのその人柄は大変実直で誠実かつ努力家です。彼は仕事の70%を畑仕事に使用人と一緒に費やし、例えば朝の3時にはトラクターに乗り畑作業をしています。早朝の冬は非常に寒いので土が凍ってトラクターが土壌を傷めないそうです。そしてカーヴにおいては、一日10時間以上を醸造と熟成のため彼のワインと共に過ごしています。ドメーヌ・コルディエは8haの畑で始まりましたが、2003年より始めたネゴシアン業として30ha100種類以上の畑を管理、プイィ・フイッセ、サン・ヴェラン、マコンの最良の生産者と協力関係にあります。これらのワインはドメーヌ・コルディエのワイナリーで醸造・熟成され、彼の名前(Christophe Cordier Slections)として売られています。ドメーヌ・コルディエとネゴシアンを合わせ年間30万本を生産し、成功した白ワイン生産者として讃えられています。